面談の予約をしていた公証役場に行ってきた。面談は20分程で終了した。離婚協議書の内容に特に問題がなかったのか、思ったより短時間で終わった。
離婚協議書の主な内容は、親権者と監護権者、養育費、財産分与、生命保険、年金分割、面接交渉権について。その中で面接交渉については、月何回、何時間まで、と細かく書いておいたのだが、子の将来の意志と福祉の面から考えると、決めすぎなので、もう少し内容をふんわりと濁しておいた方がいいと言われた。
でも、夫も子供が10代などの年頃になれば、子の意志を尊重する、とは言っているので、大丈夫だとは思う。公証人の方には、「子の意志と福祉を尊重する」という文言は付け加えてもらうよう、お願いした。
その離婚協議書から公証人の方が、公正証書の原稿を作成し、メールでこちらに送付、そこで作成に際しての金額も教えてくれるとのこと。確認して問題がなければ、夫婦で公証役場に出向き、認印を押して、作成完了となるそう。
面談予約の電話では、持ち物は離婚協議書、身分証明書、戸籍謄本でよいと言われたが、年金手帳も念のため持っていき、やはりそれも必要だった。夫のもおそらく必要になるかと思うので、メールで確認しておこうと思う。
夫の身分証明書は免許証のコピーを持参したが、こちらも原本の確認が必要とのことで、夫婦で公証役場に赴く時に持って行けば問題ないよう。印鑑証明も必要、という記述をどこかのサイトで見かけたが、私が行った公証役場では必要なかった。面談予約の際や面談の際に必要なものは教えてくれる。
ちなみに持っていった離婚協議書は以下。印鑑もついていない状態だったが、問題なかった。
離 婚 協 議 書
(離婚の合意)
第1条
夫 ○○ ○○ (以下、「甲」)と妻 ○○ ○○(以下、「乙」)は、協議離婚することに合意し、下記の通り離婚協議書を取り交わした。
(離婚届)
第2条
乙は各自署名捺印した離婚届を平成○○年○○月○○日までに、○○区役所に提出するものとする。
(親権者及び監護権者)
第3条
甲乙間に生まれた未成年の子である長○ ○○ ○○(平成○○年○月○日生、以下「丙」)の親権者を乙と定める。
2 乙は丙の監護権者となり、成年に達するまで、これを引き取り養育する。
(養育費)
第4条
甲は乙に対し丙の養育費として○○○○年○○月から○○○○年○○月まで、毎月末日限り、金○万円を丙が○○歳に達する日の属する月まで、乙の指定する口座へ振込送金の方法により支払う。
2 振込み手数料は甲の負担とする。
3 丙が、私立高校へ入学する場合、入学金と学費(授業料)の他、かかる費用について甲乙が1対1の割合で負担することとする。
4 丙が、大学・専門学校へ入学する場合、入学金と学費(授業料)の他、かかる費用について甲乙が1対1の割合で負担することとする。
5 丙が、高等学校を卒業した後、大学・専門学校へ進学をせずに就職する場合、甲が乙に対し支払う丙の養育費は、丙が就職し、就業を開始する日の前月までとする。
6 甲乙は、上記に定めるほか、丙に関し、入学・入院等、特別な費用を要する場合は、互いに誠実に協議して分担額を定める。
7 上記養育費は、物価の変動その他の事情の変更に応じて甲乙協議のうえ増減できる。
(慰謝料)
第5条
甲と乙の間に、慰謝料の支払いは存在しないことを確認する。
(特別の費用)
第6条
乙が、病気及び怪我のために丙に特別出費したときは、甲は乙の請求により、その費用を直ちに支払うものとする。
(財産分与)
第7条
甲は乙に対し、財産分与として金○○万円を平成○○年○○月○○日までに乙の指定する口座へ振込送金の方法により支払う。
2 振込み手数料は甲の負担とする。
(生命保険)
第8条
甲は現在契約している下記生命保険の保険金受取人名義を丙に変更することに合意し、甲により平成○○年○○月末日までに受取人名義変更の手続きを行うものとする。
2 甲は第4条から第7条に定めた債務が存する間において、丙の了承を得ることなく当該保険金受取人名義を変更しないことを認諾する。
3 甲は、下記保険内容を変更する際は、変更後の保険金受け取り金額が第4条から第7条に定めた債務の全額を下回らないものとする。
(無配当 無解約返戻金型収入保証保険 証券番号 ○○○○○)
4 乙は、丙の了承を得ることなく下記生命保険の保険金受取人名義を変更しないことを認諾する。
(無配当 無解約返戻金型収入保証保険 証券番号 ○○○○○)
(年金分割)
第9条
甲(第1号改定者)及び乙(第2号改定者)は厚生労働大臣に対し、厚生年金分割の対象期間に係る被保険者期間の標準報酬の改定又は決定の請求をすること及び請求すべき按分割合を0.5とする旨合意し、乙は、離婚届提出後2箇月以内に厚生労働大臣に対し、合意内容を記載した公正証書の謄本を提出して当該請求を行うこととする。
甲(昭和○○年○○月○○日生)(基礎年金番号 XXXX-XXXXXX)
乙(昭和○○年○○月○○日生)(基礎年金番号 XXXX-XXXXXX)
(面接交渉権)
第10条
甲の丙に対する面接交渉については、以下の内容とする。
1 面接は月に○回、○時間以内とし場所は甲乙協議の上決定する。
2 乙は、甲が丙と1ヶ月に1回、宿泊を伴う面接交渉をすることを認める。
3 面接時は事前に甲は乙に連絡するものとする。
(通知)
第11条
甲及び乙は、住所、居所、連絡先、勤務先を変更したときは、遅滞なく書面により相手方にこれを通知するものとする。
(裁判管轄)
第12条
本契約から発生する一切の紛争の第一審の管轄裁判所を乙の住所地を管轄する裁判所をもって合意管轄とする。
(清算条項)
第13条
甲と乙は、上記の各条項の外、名義の如何を問わず金銭その他の請求を相互にしないこと、及び甲乙以外の者が本件合意内容には一切干渉しないことを相互に確認した。
(公正証書)
第14条
甲及び乙は、本合意につき、強制執行認諾約款付公正証書を作成することを承諾した。
上記のとおり合意したので、本書二通作成し、甲乙各自署名押印の上、各自一通ずつ保有する。
平成○○年○○月○○日
(甲) 住所
氏名 (印)
(乙) 住所
氏名 (印)
離婚協議書作成の際に参考にしたのは以下のサイト。
- 離婚協議書の書き方とサンプル|離婚後に約束を守らせる方法
https://ricon-pro.com/columns/100/#toc_anchor-1-1-1